Amazon WorkDocsのデータ移行をやってみた

Amazon WorkDocsのデータ移行をやってみた

Clock Icon2024.05.07

こんにちは、NTT東日本の白鳥です。

Amazon WorkDocsが2025年4月に終了します、というアナウンスがありました。 すでにDevelopersIOでも触れられておりますね。

[廃止] Amazon WorkDocsが2025年4月25日に終了します

検証環境にWorkDocsの環境がありましたので、先日通知を通知を受けており、このようなバナーが表示されていました。

移行ガイドにあるMethod1を試してみました。

やってみた

移行先のAmazon S3バケットポリシーの作成

まずは同一リージョンにある移行先になるS3バケットのバケットポリシーをWorkDocsからの書き込みができるよう調整します。

移行先のS3バケットがない場合は、WorkDocsと同一リージョンにS3バケットを作成します。


{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Sid": "AllowWorkDocsFileUpload",
            "Effect": "Allow",
            "Principal": {
                "Service": "workdocs.amazonaws.com"
            },
            "Action": "s3:PutObject",
            "Resource": "arn:aws:s3:::BUCKET-NAME/*",
            "Condition": {
                "StringEquals": {
                    "aws:SourceAccount": "AWS-ACCOUNT-ID"
                },
                "ArnLike": {
                    "aws:SourceArn": "arn:aws:workdocs:REGION:AWS-ACCOUNT-ID:organization/WORKDOCS-DIRECTORY-ID"
                }
            }
        }
    ]
}

今回はKMS暗号化を行っていないバケットでしたので、このポリシーですがKMS暗号化を行っている場合は追加のポリシーが必要となります。

WorkDocs側での作業

WorkDocsの対象のサイトを開くと、「移行ステータス」という欄が追加されており、一度も行ってない場合は「未開始」というステータスになっています。

アクションのところに「データを移行」とあるのでこちらを選択します。

移行先のバケットや移行の最新情報の通知先のメールアドレスを指定します。

KMS暗号化を行っている場合は、暗号化キーのARNも入力します。

最後に「migrate」と入力して移行開始します。

設定等が正しければ移行開始となり、移行ステータスが「保留中」に代わります。

本来は通知を待ったりする必要がありそうですが、しばらく待って移行ステータスが「成功」になれば完了です。

S3バケットにZIPフォルダがあることも併せて確認しておきましょう。

追加の考慮事項

移行ガイドには、下記のような注意事項もあり、本番ファイルの移行時には考慮が必要です。

  • 各ZIPファイルは最大50GBになります。WorkDocsに50GB以上のデータを持つユーザは、複数のZIPファイルがS3にエクスポートされます
  • 1つのファイルが50GBを超える場合はエクスポートされません。50GBを超えるファイルのリストはZIPファイルと同じプレフィックスにCSVでリストされます。これらのファイルは、WorkDocs APIで直接ダウンロードされます
  • 各ユーザのZIPファイルには、そのユーザが所有するファイル/フォルダのみが含まれます。ユーザと共有されているファイルやフォルダは、そのファイルやフォルダを所有しているユーザのZIPファイルに含まれます
  • WorkDocsで空のフォルダはエクスポートされません
  • 移行ジョブが開始された後に作成されたデータがエクスポートされるかは保証されません

まとめ

S3への移行自体はそれほど難しくなく完了できましたが、本番移行はS3にエクスポートした後、どこに行くかが重要になってくると考えます。

サービス終了まで1年弱ありますが、意外と早く来てしまうものですので、今すぐにでも移行先のサービスの検討や対応を進めていくことをお勧めします。

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.